『アクター』 全14巻完結
名も知れぬ大衆演劇の女形から、超大作映画『ジーザス・クライスト』の主役に大抜擢されたキララ。キララの運命に立ち向かう透明なまなざしが、実相寺監督を惹きつけたのだ。彼の常識破りの演技は、ヘタながらも心をゆさぶり、注目の的となっていく。一方、ニューヨークで修行をしたスターの中条達彦は、主役を下ろされ脇役に…。役者(アクター)たちの熱き火花が散る、かわぐちかいじ流サクセス・ストーリー!
コメント:1984年から4年間にわたってモーニングに連載された『アクター』全14巻の表紙を一覧にしました。大衆演劇をテーマに描いた群像劇で、かわぐちかいじの出世作になりました。のちの重厚な国家をめぐる物語とは毛色は違いますが、懸命に生きる人々を描くという点では作者のまなざしはずっと一貫しているのだなとわかります。